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Linear Village

Penghu,Taiwan, 2023

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台湾の東側、澎湖諸島に新築される別荘の計画。行政と事業者が共同で計画しているエリア開発の一環とし て、サスティナブルな建築のありかたが求められた。 海に向かって吹き付けるモンスーンに対して見付けを小さくするように、海に向かって細長い建物を配置する。 長く伸びる建物を、小さな部屋としても区切ることができるように、機能ごとにボリュームを分割する。そうすることで、どの部屋からも海への連続性を感じられる、 多様な行為が同居する一室空間を実現する。また、分割することも、一室空間にすることもできるため、別荘としてだけでなく、様々な用途に応えられる建築となる。 この場所では、建築に人が関与し続けることこそがサスティナブルな建築に繋がると考え、「愛着(attachment design)」のネットワークを提案した。限られた島の資源がうまく循環するよう、素材をできる限り乾式で構成し、取り替え可能な単位の集まりで出来上がるように設 計している。赤瓦の屋根や玄武岩の腰壁など、島の既存のデザインコードを引き継ぎながら、珊瑚を用いた漆喰や廃棄に困った牡蠣殻を浄水層として用いるなど、素材の新たな価値を建築のプロセスの中で生み出すことを考えた。 変化を常に受け入れる「空間と素材」によって、長く 人に愛されて根をはる建築として残ることを期待する。

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